アリオ医療フロアにAEDが設置されました

10月末にアリオ医療フロアに AED が設置されました。 設置場所は、ウィング調剤薬局さん、和田クリニックさん 前のロビーで、モニタ画面の下のところです。 AED は Automated External Defibrillaor の略で自動体外除細動器と訳されます。

突然発症する 心停止 の大部分は 心室細動 と呼ばれる心臓の動きの異常で起こります。 心室細動は 加齢や生活習慣病などによる 心臓に栄養を送る血管の異常の他、様々な疾患で起こります。  例えば 野球やサッカーなどで ボールが胸に強く当たるなど、胸部に強い衝撃が加わった場合にも起こり、中高年の方だけに生じるものではありません。

心室細動の 唯一の治療は 心臓に電気ショックを与え心臓の動きをもとにもどす方法です (除細動といいます)。  この電気ショックの効果は 心停止を生じてから 早ければ早いほど効果が高く、時間の経過ともに 電気ショックによる救命率は著しく低下していきます。 10分以上も経過すると救命できる可能性は極めて低くなります。  つまり救急車が来るまでに電気ショックを行うことができれば 多くの命を救うことができるのです。 このため救急車が来る前に すぐそばにいる人が 電気ショックを行うことができるようにと普及したのが AED なのです。

AED は電源を入れると (最新のものは ケースを開けると自動的に電源が入ります)、あとは音声に従い操作すれば、電気ショックが必要かどうかを自動的にAED が診断し、電気ショックに必要な操作を指示してくれます。 このため医療従事者でない一般の方にでも使うことができます。  但し、AED は 必要な操作指示と 電気ショックしか行いません。  救命のためには 胸骨圧迫 (いわゆる心臓マッサージ) を並行して行わなければならないので、最低 1回は AED に関する講習を受けて 胸骨圧迫 (心臓マッサージ) について最小限度の知識を得ておく必要があります。

AED の講習会は 通常 無料で、消防署や自治体、心肺蘇生に関わる非営利団体などが実施しています。 学校で保護者向けに講習会を行っているところもあるようです。   まだ 講習を受けたことのない方は、大切な人の命を守るためにも、ぜひを受けてみて下さい。